北部観光の定番、美ら海水族館の最大の見所といえばジンベイザメの泳ぐ「黒潮の海」!
巨大な水槽で雄大に泳ぐジンベイザメには惚れぼれしますね。
今回は、手のひらにコロンと可愛く美ら海水族館の思い出をそのままに感じることができる、漆工房ニライカナイの琉球ガラスをご紹介します。
漆工房ニライカナイ
琉球ガラスなのに漆!?と謎に思った方もいらっしゃるのでは?
ニライカナイの永山さんは画漆の専門職人、蒔絵師(まきえし)。
そう、琉球ガラスに漆で絵を描いているのです。
永山さんご夫婦は福島県の会津漆器を作っていたときに、旅行で訪れた沖縄を好きになり、2003年に移住。
現在は沖縄県内の自宅兼工房で作品作りに取り組んでいらっしゃいます。
大人気シリーズ「美ら海まんまるグラス 黒潮の海」
どの作品も見とれてしまうほど、華やか。一番人気のシリーズは「黒潮の海」。
美ら海水族館のジンベイザメやマンタが雄大に泳いでいる姿が、そのまま描かれています。
ダイナミックな作品もいいですが、ルリスズメダイと赤珊瑚のシンプルな「まんまるグラス」もかわいらしく、テーブルを彩ります。
使いやすいロックグラス
「黒潮の海」シリーズ、「まんまるグラス」の他にも、お酒を飲むのにぴったりのロックグラスもあります。
オススメは「美ら海ロックグラス ミックス水玉」。
ルリスズメダイ、ハナゴイ、ウメイロモドキが泳ぐ姿が描かれていて、グラスをクルクル回して動きを追いかけたくなるグラス。
毎日美ら海水族館に通って完成したデザイン
永山さんはこの作品を作るために、毎日美ら海水族館に通ってイラストを完成させたのだそう。
その時の思い出話しをしてくれる永山さん。
このお優しい表情からは、作品への暖かい愛情が伝わってきます^^
全て手描き
ニライカナイの作品は全て手描き。
デザインの紙をグラスの内側からはって、漆を丁寧に重ねてゆきます。
姿勢を整え、指サックでしっかりとグラスを固定し、息を調整しながら一筆一筆丁寧に。
いつもお使いの道具の紹介や漆の説明も楽しそうに語っていただきました。
こちらは漆を乾燥させるための「ふろ」と呼ばれる乾燥室。
漆の乾燥には湿度の調整が大切!漆は湿度が多くないと乾燥しません。
こちらの「ふろ」は引っ越しの時に玄関から入らなかったので、ベランダから設置したんですって。
ご愛用の筆たちも大切にされているのがわかります。
受賞、入賞
漆のカップにホットコーヒーをいただき、お話を詳しく聞かせていただきました。
漆のカップは口が薄くて飲みやすく、持っていて全く熱くありませんでした・・・!
永山さんのこれまで
第32回伝統工芸新作展にて蒔絵箱「初夏の陽ざし」を宮内庁よりお買い上げいただいたり、東本願寺別院東山浄苑エレベーターの扉に絵巻を制作、東本願寺別院東山別院東山浄苑堂内来迎壁に絵付けなどと、素晴らしい実績をお持ちの永山さん。
1975年 | 会津漆器技術後継者養成訓練所 卒業 |
1987年 | 第27回 伝統工芸新作展 初入選 |
1992年 | 第32回伝統工芸新作展にて蒔絵箱「初夏の陽ざし」が宮内庁よりお買い上げいただく |
1995年〜 | 東京・福島・会津にてグループ展 |
1996年 | 会津漆器技術後継者養成訓練所講師を4年間勤める |
1997年 | 東本願寺別院東山浄苑エレベーターの扉に蒔絵制作 |
1998年 | 東本願寺別院東山別院東山浄苑堂内来迎壁に絵付け |
1999年 | 会津にて二人展 |
2003年 | 沖縄に移住 |
2011年 | 第9回 沖縄市工芸コンテスト 準グランプリ 水戸展にて個展 |
2012年 | 第10回 沖縄市工芸コンテスト グランプリ 第34回 沖縄県工芸公募展 佳作 |
2013年 | 水戸市にて個展 第11回 沖縄市工芸コンテスト クラフトマンシップ賞 |
2015年 | 第13回 沖縄市工芸コンテスト 奨励賞 第38回 沖縄県工芸公募展 奨励賞 水戸市にて個展 |
2016年 | 第14回 沖縄市工芸コンテスト グットデザイン賞 第39回 沖縄工芸公募展 技術賞 |
2017年 | 第15回 沖縄市工芸コンテスト 佳作 |
2018年 | 第16回 沖縄市工芸コンテスト グランプリ |
お好みのグラスをお持ちしたら、オーダーで絵を描いてくださるそうですよ!
私はマナティが好きなので「マナティ館」シリーズをオーダーしようかなと企んでおります◎
購入はこちらから
この記事を書いた人
エディター まっす
某サンタクロースの島出身。
キッチンを重視した住まいに引っ越してから、やちむんや琉球ガラスを集めています◎たまにしかしませんが自宅での料理を楽しんでいます(o^^o)